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      オプション取引 Q&A(下)    
―おくればせの事はじめ―
柳 沢 逸 司
(60)日本での商品先物オプションは、 
    どの辺までの発展を期待できるか?

−Q− インターネットがオプション市場の発展を促す決め手になるか?という気もします。けれども限られた人々のホビー(あそび)に過ぎない一面もあるわけで、もうひとつ確かな手応えが欲しいですね。
−A− 実は、東穀取が日本でインターネットを業界のトップを切って始めたのも、もちろんアメリカで、こういう情報通信分野が革命的に発展しそうな気配があったことや、現にアメリカではそっちの方向に進んでいることや、インターネットの即時性、無差別性、しかも双方向で秘匿性もある情報伝達手段は、いままでにない先物業界に非常によく合っているものだという認識があったからです。これからは、委託者の方がリスク・マネージメントのツールとして、オプションを使うようになると思います。毎日『市場価格』を5分刻みの10分遅れで発信している東穀取のホームページは、迅速正確な情報の必要な先物取引には最も適しているツールと言えるでしょう
 その後、インターネットは、日本でも取引員の皆さんも、どんどん研究されて新しい電子通信の委託者層も開発されて、伸びて行くツールであることはまちがいありません。これはツールですから、どう有効に使うかです。東穀取のホームページは、先物に関心を持つ人々だけでなく、若い農家の方々も大いに見て参考にしていると言われたときは予想もしていなかっただけに喜びました。アクセスは年間360万件を超えていますし、いままでのアンケートを見ても、4万件の回答のうち80%以上が海外からです。
 この海外からのアンケートを見て、とくにアメリカでは、日本のアクセスと比較して、「若い年代」の「女性」が「家庭」からアクセスがいかに多いかが分かります。ですから、取引員の皆さんのホームページも意外な人々が見ていると思います。いま直ぐにできないかも知れませんが、ある日、爆発的に取引に結びついてくる可能性が十分にあると思います。
 オプション取引も、インターネットと同じように、さっき貴方が言われたように、地道な努力が身を結ぶことは確実だろうと思っています。

−Q− アメリカ人はアクション好き。日本人は貯金好き。この違いがオプション取引の定着の差になっている、という意見もありますが、実際どう展開するかは、これから証明されるわけでしょうね。
−A− オプション取引は、わずか二十数年前に生まれた新しい商品です。最近、ようやく日本でも、個別株式オプションも始まりました。シカゴでは、個別株式オプションを中心とする取引所(CBOE)も二十数年前にできて、大変な勢いで伸びていますし、アメリカでは株式も先物が盛んにやられています。
 日本でも、商品も株式も金利も為替も、市場で価格が決められ、しかも先物取引も当然と言う時代になってきましたから、オプションも、近い将来、必然的に伸びる新しい分野であることはまちがいないと思います。
 先物は、長い間、何だかんだと言われても、遠い昔から、商品の分野で灯火を消さずに続けられて来ました。アメリカなどに行くと、先物は日本に学んだのだ、日本こそ先物の先輩だと言われることがあります。
 オプションも、97年マイロン・ショールズ博士がプレミアム算定の功績でノーベル賞に輝いて、オプションが世界で認められることになって、今後ますます盛んになると思います。日本の商品オプションも、インターネットや取引所の講習会や取引員の営業努力が実って、オプション市場に流動性が集まるようになってくると思います。そのとき、先物の世界で有名な「初動者利得」という、いわば「先手必勝」の原則が生きてくると思います。

−Q− 投機にしろ投資にしろ、民衆レベルでの「危険過ぎることは避ける」ということでしょう。生活基盤を根底から失う愚は犯さない。また、そのような行動は市場側としてもさせない努力が必要だと思います。その意味でオプション取引を熱烈推奨するわけですが、「優秀なファンド運用主体を選び、まかせる」のも大いに期待される分野と思います。
−A− これからはファンドとオプションの時代だと思います。ファンドなども新しい商品で、アメリカでは大変盛んです。資産運用の新しい手法として、日本でも今後ますます盛んになる分野だと思います。しかし、せっかく日本で集めたファンド資金をほとんどアメリカに持って行ってしまうのは、決して望ましい最上の策とは言えないでしょう。やはり資金を流出しないで、日本で運用されるのが一番でしょう。
 証券会社では、株式と投信とでは営業方法も、人材も全く違うと言われています。商品先物でも、先物とオプションとは非常に営業方針も人材も違うと思います。価格変動というリスク・マネージメントのツールをどう使うか、先物やオプションを得意分野とする商品業界は、今後大いに成長と発展が期待され、注目されている分野です。商品の先物とオプションのノウ・ハウは、今後の日本のリスク・マネージメント分野で大いに役立つと思います。
 東穀取のオプションは、マーケット・メーカーのおかげで、ようやく定着の兆しを見せて、今後の成長が期待されています。日本で、いまオプション取引といえば、東穀取の商品オプションだと言われるほど、オプション取引の代表だと自負しています。東穀取のオプション取引が成長発展することが、日本のオプション取引の定着と成長の牽引車になるだけでなく、商品先物の新しいページを開くものだと確信しています。

―おわり―

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