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オプション取引 Q&A
(中)
―おくればせの事はじめ―
柳 沢 逸 司
(35)なぜ一部の取引員しかオプション取引をしないのか?
−Q−
オプション取引の良さが徐々に認識されてきたと思いますが、一気に拡大というところまではいきません。扱う取引員が一部にとどまっているのは、なぜでしょうか?
−A−
オプションに取り組む会社の経営者の姿勢というか、営業方針によると思います。
第1は、オプションは、現代人のニーズに合った新しい商品だという認識を持たれるかどうかと、それに取り組む姿勢の問題だろうと思います。オプションは分かりにくいから、面倒くさいからやらないというのは、自分がパソコンを使えないから、会社にもパソコンは導入しないというのと同じでしょう。時代は動いているのです。パソコンもインターネットも、つい最近のことです。欧米では現代人のニーズに合った商品として広く取り入れられて伸びている商品ですから、日本で伸びない理由はないと思います。
第2は、会社の営業範囲を現代人のニーズに合わせて行くかということでしょう。いままで先物の画一的で、勝つか負けるか単純明快な商品で、昔からの古典です。手数料も証拠金も組合わせも、格段に選択性の広い商品を扱うには、それなりの取組み方が必要です。近い将来、必ずこういう多様な商品を扱うことが必要になると思います。
第3は、会社がどういう営業マンを育てるかということでしょう。先物を扱う営業マンとオプションやファンドを扱う営業マンとは自ずとタイプが違うと思います。証券会社でも、株式を扱う営業マンと投資信託を扱う営業マンとは違うといわれています。多様な営業マンを持つことは多様なビジネス・チャンスをつかむことです。
第4は、リスク・マネージメントをどう位置づけるかでしょう。アメリカのパイロット・プログラムでは、取引員はオプション取引を通じて、政府の価格政策の一翼を担っているのですシカゴ商品取引所では現実に行っていることです。いままでの先物取引のイメージを変えて、価格変動という現代の避け難いリスクをマネージするという重要な役割を担っていると意識するかどうかでしょう。
第5は、先物のリスク・ヘッジのツールを使うかどうかでしょう。いままで通り、先物を裸で歩かせるか、オプションという合理的、現代的なな上着を着せて「ローリスク・ローリタン」にするかどうかでしょう。
第6は、ファンド資金など資金運用(ポートフォリオ)に取引員がどう取り組むかということでしょう。ニューヨークの商品取引所(CSCE)では実際に行われています。資金運用は現代人りニーズです。そのためにはディーリングの力を養っておく必要があります。こういう委託者層の新たなニーズに合わせるために、オプション市場の開拓という新大陸に出て行く勇気を持つ人がいるかどうかでしょう。
続く
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