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オプション取引 Q&A
(上)
―おくればせの事はじめ―
柳 沢 逸 司
(15)オプション取引は安心して出来るか?
本当にプレミアムだけで済むのか?
−Q−
お話では結構づくめのオプション取引ですが、どうも完全には信用できない感じが残るようです。大昔のあやしい話はさておくとしても、つい30年ばかり前に大スキャンダルがありました。イギリスあたりのワルたちが、カナダ、アメリカでプレミアムを集めまくって持ち逃げした例があります。日本にも悪党は無数にいます。詐欺のツールになる恐れはないでしょうか?
−A−
日本では欧米と違いまして、先物でもオプションでも、OTC(オーバー・ザ・カウンター。店頭取引)の商品取引は、商品取引所法という法律で、取引所で許可された市場以外で類似行為をしてはいけないことになっています。日本では取引員として許可された会社や個人以外は、委託者の注文を受託してはならないことになっています。
オプションが安心して取引ができるというのは、オプションの買いであれば、先物のような不測のリスクがない、したがって、追証の心配は無用なのです。つまり先物相場が上がっても下がっても、オプションの買いであれば、当初支払ったプレミアム以上の損失は決してないという意味で安心なのです。原市場の先物相場が下がれば下がるほど価値が上がるプットは、珍しい商品といえば言えますが、買いに慣れた一般投資家には入りやすい取引だといえましょう。オプションの買いには、追証がないのも、一般投資家向きでしょう。
権利行使は、先物の場合の受渡しに相当するものです。どこかの国で、受渡しのない先物を始めたらしいですが、そうなると、結局、資金力のある者の方が勝つという非常に危険な取引になったと言われています。それと同じように、権利行使がないオプション取引も、逃げ道がない危険な取引ではないかと思います。受渡しがあれば、いざというとき、現物を手当すればいいのですから、資金力の差だけで勝負が決まることはないわけです。同じように、権利行使があれば、例えば、オプション市場に十分な流動性がないときには、権利行使して先物市場に移行することも可能なのです。
−Q−
追証(マージン・コール)は、誰でも嫌がるサターンの手紙。追証払うよりは、すっぱり整理して出直しだ、と割り切れば上等ですが、誰しも未練はありますから、理屈通りにはやれないのです。
−A−
追証がないというのが、オプション取引のセールス・ポイントです。競馬や宝くじのように、先物に慣れていない人でも気軽に参加できる取引だと思います。
−Q−
コールとプットを同時に買うことも出来る、ということは、追いこまれる心配が少しもなくて、多彩な組み合わせが可能ということですね。やはり、これからの先物市場を堂々たるものに成長させる有力な要因という気がします。
−A−
オプション取引が出てきて、先物のパイが格段に大きくなりましたし、オプションによって先物取引の成長が促進されています。オプションは先物を補完していると言えると思います。
続く
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