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オプション取引 Q&A
(上)
―おくればせの事はじめ―
柳 沢 逸 司
(4)プレミアムは保険料か?
−Q−
プレミアムをつけてリスクを受渡しということは、安心を買うために払う保険料と同じようなものですか?
−A−
その通りです。オプションは「掛け捨て保険」に似ているところがあります。一般の保険でも、保険料のことをプレミアムと言います。私が負っている価格変動というリスクを、市場で他人に移転してしまう。そのとき、プレミアムという保険料をつけます、という仕組みなんですね。
しかし、一般の保険とオプションとは、非常に違う点があります。ひとつは、オプションのプレミアムは、ひんぱんに変わりますが、一般保険の保険料は、オプションのプレミアムほど、ひんぱんには変動しません。
もうひとつは、オプションは市場で流通させることができます。つまり、オプションを買った人は途中で転売し、オプションを売った人は途中で買い戻すことができるのです。一般の保険ではそういうことは滅多にありません。
さらに、オプションの売手だった人が、今度はオプションの買手になることも、買手だった人が、次は売手になることもできます。一般の保険にはないことです。
−Q−
市場に厚みがないと好機を逸することにもなりましょう。
−A−
そうです。オプション取引は、オプションを市場で売り買いして、プレミアムの差額を利益にしようという取引です。そのためには、オプション市場に十分な流動性が必要です。もしオプションを転売したり、買い戻したりするときに、相手がいないときは、権利行使して、先物市場に移るしかありません。しかし、権利行使して損が出るときは権利行使する必要はありません。オプション市場の流動性を潤沢にしてオプション市場だけで手仕舞いできるようにすることが、日本の先物取引全体を発展させるためにも不可欠だと思います。
続く
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