◆RCI( Rank Correlation Index 、順位相関指数)           
 RCI(順位相関指数)は、統計学の『スピアマンの順位相関係数』を使って相場が 上げ賛成で動いているのか、下げ賛成で動いているのかを分析して相場の行き過ぎを捕えて売買サインとする、逆張りのテクニカルです。



 順位相関指数とは、二つのデーターの系列にそれぞれの順位をつけ、それぞれの順位が一致する係数を求めるもので、これを相場に応用したRCIは、相場の終値をベースに、一定の期間を区切って高値のものから1番・2番・・と順位を付けて行き相場の日柄との順位相関係数を計算してゆきます。

例えば ある商品の9日RCIの指数の計算は下記の様に計算します。

(1)終値の順位をつける(高いものから順番に)同じ値段の場合は 7.5 のように中間値をつける。
(2)日付の順位をつける(直近日が一番になるように)
(3)(1)と(2)の順位の差を計算する。
(4)順位の差の2乗を計算する。
(5)RCIの計算の公式に当てはめる。

RCIの公式

 6×(順位の差の2乗の合計) ×100
     Nの3乗−N
 但し N= 計算期間  6 は定数

○×商品の先限
日付終値 終値の順位日付の順位順位の差差の2乗
12/037,570
9
9
0
0
12/047,370
8
8
0
0
12/057,356
7
7
0
0
12/067,262
6
6
0
0
12/077,428
5
5
0
0
12/107,361
4
4
0
0
12/117,245
3
3
0
0
12/127,045
2
2
0
0
12/136,999
1
1
0
0
 順位の差の2乗の期間計算 = 218

○×商品の 12/13 の9日RCI指数は

 9日RCI=( 1308 )× 100 = 81.7 となります
          70

RCI=−100 の場合は、逆に期間中相場が下がり続けていることを示しています。
相場の順位と日付の順位が全く逆になってきます。
日付終値 終値の順位日付の順位順位の差差の2乗
12/178.300
1
9
-8
64
12/188,200
2
8
-6
36
12/198,100
3
7
-4
16
12/208,000
4
6
-2
4
12/217,900
5
5
0
0
12/257,800
6
4
2
7
12/267,700
7
3
4
16
12/277,600
8
2
6
36
12/287,500
9
1
8
64
 順位の差の2乗の期間計算 = 240


 9日RCI=(1 6×240 )× 100=(1−2)×100=−100
           720

 RCI=0の場合は、相場の順位と日付の順位が全く中立になっており、相場の方向性がないことを示しています。

RCI と相場の一般的な性格を考察してみると?

(1)RCIがマイナスの時    相場は下降しています。
(2)RCIがプラスの時     相場は上昇しています。
(3)RCIが上昇から反落する時 相場は下降転換します。
特に RCIがプラス 95 以上から反落する場合は、絶好の売場になっている確立が高い。ただし長期下降トレンドの場合、上昇トレンドの場合は押しから再度高値波乱の公算もあります。

(4)RCIが下降から上昇に転ずる時、相場が上昇に転換する。
◎特にRCIがマイナス 95 以下から反転上昇する場合は、絶好の買い場になっている確立が高く、但し長期トレンドが上昇トレンドの場合、下降トレンドの 場合は戻りの後、さらに一段安の公算もあります。
(5)相場が長期上昇を続けるとRCIはプラス100近辺で横ばいとなります。
(6)相場が長期下降を続けるとRCIはマイナス100近辺で横ばいとなります。

売買のサインのまとめ

△買いサイン
(1) 売られ過ぎ マイナス 95 から 100 基本的には買い場到来。
(2) 底打ち マイナス 95 以下から反転上昇するところ。
(3) 上昇開始 マイナス 80 以下から 80 以上へ上昇するところ。
(4) 押しから反発 マイナスゾーンで反転上昇するところ。

▼売りサイン
(1) 買われ過ぎ プラス 95 から 100 基本的には売り場到来。
(2) 天井打ち プラス 95 以上から反落。
(3) 下げ開始 プラス 80 以上から プラス 80 以下へ下降するところ。
(4) 戻りから反落 マイナスゾーンで反転上昇するところ。

具体的な戦術
基本は9日RCIか゛上昇したら買い、下降したら売り」だが、9日RCIをタイミング指標に26日RCIを補助指標に、もう少し詳しく解説します。

△買いサイン
(1) 9日RCIがマイナス 95 から 100 の間「売られ過ぎ」で基本的には買い場到来となり、他のテクニカル指標などで大底が確認されていない場合、慎重派は次の(2)を待つ方が安全でしょう。

 三段下げが終了したと観られ、下げヒゲの長い「タクリ」底などを構成した場合は、積極的に仕掛けてもよいでしょう。

相場が9日以上下げ続ける場合、9日RCIはマイナス 100 まで下がり、そのまま数日間底這いする事になり、天井打ち後の最初の下げ、大底打ち後の最初の上げは 大抵9本前後であることが多いので、9日RCIか゛プラスマイナス 90 以上のところは日柄的にも「上げ過ぎ」「下げ過ぎ」となるのでチャンス到来です、勢いの強い場合には、最初の上げ、下げが17本とか、さらに 20―26 本まで行く場合も多々あるのでその点を忘れないようにしてください。

天井打ち直後の急落で、9本前後下げ続けた場合、RCIが −95を割り込むが26日RCIがプラスゾーン上方から反落を開始している時は下げ一服程度ないしは小勢の戻りで終わる場合が多いので、その前後の下げ幅が大きく、戻しも十分に期待出来る場合以外は新規の買いは慎重にすべせきです。

26日RCIがマイナスゾーン下方へ、特に−80を割り込んでくるまで下げた場合は戻りも大いに期待出来ます。

(2)9日RCIがマイナス95以下から反転上昇するところ9日RCIがマイナス95以下まで転落した後、次にマイナス95を突破してくる反転は底打ちからの出直りサインと観る、ただし(1)と同様、26日RCIの趨勢に注意が必要。
 26日RCIがプラスゾーンから下がり始めている場合は、9日RCIも小勢の戻り(小陽線3本程度)ないしは下げ一服の保合い入りで終わるリスクがあります。
 26日RCIか゛マイナス 80 以下で底這い状態の時や、マイナスゾーンから既に上昇に転じている場合は積極買いです。

(3)9日RCIがマイナス80以下から80以上へ上昇するところは本格的な上昇開始と観る。大底圏では(1)(2)の仕掛けに続き、マイナス80突破で買い増しのサインになってくる。ただし26日RCIは底這い状態。
 典型的な上昇トレンドにおいては、一段目のあげからの修正安、二段めの上げからの修正安といった押し目底圏で −80 を割り込む事が多い。この時26日RCIはプラスゾーン上方(+50以上)で高原状態で推移する。上昇トレンド上での押しなのか、下げ開始なのかの判断は、20日移動平均が右肩上がりで堅調に推移しているかどうかを参考に判断するとよいでしょう。

RCIの波動は相対力指数の様にジグザク行進せず、比較的滑らかな動きをするので 80 ポイント・90ポイント・95ポイントなどの水準を一つの目安にする。

(4) 9日RCIか゛マイナスゾーンで反転上昇するところ、押しから反発上昇相場の初めの段階などは、RCIが −90 ポイント割れの水準から底打ち反転上昇して、一旦は +50 ポイント以上に達した後に、プラス・マイナス・ゼロラインまで(ないしはこれを割り込む水準まで)押してから V字型で急反発することがあります。
 26日RCIが底から上昇を開始している状態であれば、押し目のチャンスになります。

9日RCIが −50以下でV字型反転する場合、相場も反騰するケースが多いが、ダマシもあるので慎重な対処が必要。V字型と認められるは1日か2日で反転する場合です。

▼売りサイン 「買いサイン」の逆パターンです

9日RCI & 13日RCI & 26日RCI の応用

 基本的には9日RCIのプラスマイナス 90以上を行き過ぎと判断して仕掛けるのだか、9日RCIと 13日RCIのクロスするポイントもタイミング指標として、または 9日RCIによる仕掛け直後の確認サインとして有効です。

9日RCIと 13日RCIのデットクロスとゴールデンクロス
 9日RCIがプラス 90ポイントを超えた直後に反落し、13日RCI(プラス 80ポイント以上)を左肩から割り込む=デットクロスするポイントは 9日RCIの売りサイン追認となる。この時 26日RCIがプラスゾーン上方で高原状態、又は既に下がり始めている場合、下げ波動はある程度大きいものと期待されるので、売り安心サインと観ておけばよいでしょう。
 ただし、デットクロス後 9日RCI・13日RCIともに横這いでさげ渋る時や、26日RCIがマイナスゾーンで上昇して間もない場合はまだ、上げ波動が終わっていないことを示すので注意が必要でしょう。

 9日RCIがマイナス 90ポイント以下に落ちた後、13日RCIを左腰から上抜く=ゴールデンクロスするところは買い追認サインとなります。
 ただし、デツトクロスに比べ、ゴールデンクロスの信頼性はやや低いです。

RCIのゴールデンクロス・デットクロスの見方では「クロスする水準」が重要でプラスマイナス80を超えているところではクロスは信頼性が高いが、これよりも内側のゾーンではタイミングがズレる事が多いです。

9日・13日・26日のRCIが三つ揃ってプラスマイナス 90 を超えるところはトレンドの転換点としての信頼性が最も高いでしょう。
おわり
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