◆移動平均線(AVG)
トレンドラインを用いた分析方法は、主観的で人によってまちまちです。また、トレンドの変化に対する見方はなかなか困難です。
この点を補足するために広く使われているいるのが
「移動平均線」
です。これは、ジグザグに変化する足取りを滑らかに表すことで、本来の時系列の変動特性を見やすくするための方法です。
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◆グランビルの法則
移動平均線を用いた具体的な売買判断の方法としては、米国のチャート分析家であるJ.E.グランビルによるグランビルの法則が有名です。
値段と移動平均線の位置関係に着眼したもので、売り.買いのポイントが8つつの段階にまとめられています。
買いシグナル−A
移動平均線が下降を続けた後に、横ばい、もしくは上向きかけている状態で、日足が移動平均線を上ぬいたとき。
買いシグナル−B
移動平均線が上昇しているときに、相場が移動平均を下回ったとき。
買いシグナル−C
上昇中の移動平均線にむかって相場が上方から下降してきたが、移動平均線を割り込むことなく再度上昇に転じたとき。
買いシグナル−D
下降局面において下降しつつある移動平均線から、相場が大きくかけ離れて下落した場合(短期的な自律反騰が期待できる。
売りシグナル−A
移動平均線が長期上昇の後で横ばい、もしくは下降を開始し、相場が移動平均線から下放れたとき。
売りシグナル−B
移動平均線が下降中に、相場がこれを上回ったとき。
売りシグナル−C
下降中の移動平均線にむかって、相場が下方から上げてきても、突破せずに再び反落したとき。
売りシグナル−D
移動平均線が上昇中であっても、相場が大きくかけ離れて高騰したとき
(短期的な自律修正の可能性が高い)。
◆ゴールデンクロスとデッドクロス
値段と移動平均線の関係と同じで、短期の移動平均線と中・長期の移動平均線との関係にも着眼したい。特に、下降局面を経て、低迷する長期線の上方へ短期線が抜けたとき(ゴールデンクロス)と、上昇後の短期線が長期線を下向きに突破した時(デッドクロス)が重要である。前者は、態勢が下値指向から上昇指向へ変わったことを確認するポイントです。
これはグランビルの法則の買いシグナルとおなじ考え方ですが、移動平均線の動きは相場を追いかける形となり、また中期・長期の移動平均線はさらに遅れるという性質により、転換点の遅行指標としての意味を持つのです。同様にデッドクロスは上昇基調から下降基調への転換の遅行指標となります。