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失敗が許されないシステム投資の怖さ

 金融業界に限らず、あらゆる分野でシステム投資は必須という時代になった。値段は決して安くない。それどころか、システムの選択や導入のタイミングを間違えれば、一組織を簡単に吹き飛ばすほどの影響力がある。

 商先業界でいえば、歴史ある東京設物商品取引所がシステムで失敗している。65年12月にコメの試験上場を農水省に申請したが、認可を前提とし16億円も費用をかけてコメ用の取引システムを整備していた。ところが結果はあえな不認可となってしまい、宙に浮いたシステムの使い道を無理やり粗糖に充てたが、出来高激減というマイナスのダブルパンチを浴びた。

 当時、商先業者から東穀取の経営陣に対し「勇み足だ」と批判する声が上がったのも当然だろう。

 しかし09年に東京工業品取引所(現・東商取〕の現システム稼働を前に、ベンダー関係者からは「商先業者」はシステム重要性を軽視し過ぎている」という声があり、業者側からは「システム費用は高額過ぎる上に、相手の言い値だから適切なのか疑いたくなる」という不満も出た。

 さらに業者とベンダー両サイドからは「取引所にシステムが分かっている人材かいない」と増加する経営コストへの恨み節が渦巻いている。

 用は失敗の怖さはを知っているから本音が滲むのだろう。総合取になったらますますシステム対策は重要になる。


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 編集発行人:村尾 和俊
(2019/8/27 2949) 掲載