平成20年 4月21日(月)(毎週月曜日発行)第935号
        発行所 有限会社 先物ジャーナル社
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◇競争力強化と委託者保護 取引所は緊縮予算で新規上場に意欲
 気になるJCCHの動向と取引員経営
◇“めらの目”金、08年は850〜1100ドル レンジ
◇“先物寸言”取組が伸びない、まだ春、遠い
◆東工取の次期システム 17日に契約調印
◆商品ファンド 運用残高は262億円
◆第一商品 業績予想を下方修正
◆東工取が大証の投資フェアに協賛


競争力強化と委託者保護 取引所は緊縮予算で新規上場に意欲
気になるJCCHの動向と取引員経営
  
 市場括性化の論議か進んでいる一方で、現実の商品先物市場は深刻な出来高不振から抜け出せずにいる。大きく落ち込んだままの取組面から見ても、いまのところ浮上のメドは立っていない。
 この現実を直視してか、08年度の取引所予算は緊縮財政を余儀なくされた。
 東京穀物商品取引所の予算単価は前年実績の7万2674枚を下回る1日の出来高6.9万枚(前年比5.48%減)を見積もった。人件費を含めた運営費を削減し、新しい商品上場を実現し市場振興にもカを注ぐとしているが、コメ、小麦上場はまだかなりの時間が必要とされる。
 東京工業品取引所の出来高は取引時間の延長効果で1、2月は増加したが、3月に減少、4月も低迷したままだ。そのためか今年度の予算単価を19.3万枚に減額設定した。
 次期システムの導入費用は全ての要件定義(これがシステム構築の成否を決める)が終了した結果、初期費用は31.49億円(OMX社の運用費用)、5年間の運用費用56.38億円(ハード、ソウト諸費用)、5年間の総額は87.87億円になる。翌朝までの夜間立会(24時間取引)の運用費用には別途2.2億円の費用が見込まれる。
 出来高の増加を計るため、市場の利便性・信頼性を向上させミニ取引の商品拡大を視野に置いている。活性策の切り札とみられている「TOCOMインデックス」(商品指数)の上場。早くても新システムに移行する09年5月7日以降か。
 取引員経営はますます厳しくなってきた。主務省の「クリアリング機能の強化に関する研究会」で、清算会員の資格要件として一律の財務基準を設けるべきと提言されたからだ。
 現行は加入取引所〈商品市場)の純資産額の合計で、全ての取引所市場に加入しても必要純資産額は10億円足らずで済んだ。今回提示された取得基準は資本金3億円以上、純資産額20億円以上、純資産額規制比率200%以上と厳しいものが想定されいてる。受託会員は70社、うち取次ぎ会員が10社程度いるので60社が清算会員として新基準の対象になる。2月の純資産額を参考にみても20社近くが清算会員から除外される。
 21日の日本商品清算機構(JCCH)による会員説明会が注目される。

 (2008年4月21日―第935号)