平成20年 3月24日(月)(毎週月曜日発行)第931号
        発行所 有限会社 先物ジャーナル社
        発行人・米良 周 編集人・高橋 伸幸
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3−7−13−503
TEL 03-3668-3450 FAX 03-5695-1686
購読料・月2,310円 年27,300円(税込み


  
◇ショック、一夜にして証拠金飛ぶ
 いまの相場はサーキットブレーカー導入の試金
◇“めらの目”商品は結局需給論理で動く コメの高値が実証
◆CME、94億ドルでNYMEX買収
◆無料相談に50件 ふっせん・苦情は各2件
◆日本ファースト証券 19日に破産申し立て、21日に違約
◆配当予想 ・ユニオンGH ・エース交易
◆あおばFPの債務引受、JCCHが停止
◆商品取引所連絡会 4月1日から業務開始
◆カネツ商事の清水正紀さん最高顧問に


ショック、一夜にして証拠金飛ぶ
いまの相場はサーキットブレーカー導入の試金石
  
18日の国内市場は全面安に見舞われた。その兆候は前週末のシカゴ穀物相場の急落に現れていた。米国景気の後退懸念からヘッジファンドや機関投資家がポジション整理の売りを急いだためと見られている。
 東京市場は為替の円高ショックも重なり、下げ足を加速させた。特に穀物市場の下げがきつく、週末までストップ安の波乱が続いた。原油、金などの工業品から農産物市場に人気が移行している最中の出来事であり、突然の基調変化に戸惑いを隠せない。
 18日、終日ストップ安に張り付いたトウモロコシ、一般大豆は一夜にして証拠金がなくなる急落となった。Non−GMO大豆先限は3日で8700円安。4万2000円の証拠金で8万7000円の値洗い差金が発生したことになる。
 NY市場では17日、プラチナ相場が100ドル安をつけ、それを受けた東京白金は300円のストップ安となった。15万円の証拠金が一瞬にして消えてしまったわけだ。
18日の値洗い差金  (円)
銘 柄
取引証拠金
基準額
18日の
下落幅
値洗い差金
金(標準)
135,000
60
60,000
白 金
150,000
300
150,000
ゴ ム
60,000
6.5
32,500
ガソリン
165,000
2,650
132,500
灯 油
165,000
2,700
135,000
トウモロコシ
60,000
1,200
60,000
一般大豆
105,000
2,100
105,000
Non-大豆
42,000
3,000
30,000
アラビカ
60,000
1,200
60,000
粗 糖
75,000
1,500
75,000
 東京工業品取引所は新システム移行、取引の24時間化とともに現行の制限値幅を廃止し、欧米の取引で主流となつているサーキットプレーカー(SB)を導入するという。その場合、現行の値幅制限(ストップ幅)以上の値動きが現れることが想像される。いまの制度下ではストップ値幅に張り付くと手仕舞いしたくてもできないケースがしばしばある。SBは市場離脱を容易にする働きがあるが、問題はその値幅だ。現行ストップ幅の2日分以上の動きが一日のうちに現れたら、これまでのような証拠金管理で十分に対応できるか、否か。
 いま預かり証拠金の半分以上は、不測の事態に備えて手空きのままという管理者が多いと聞く。商品バブルともいわれてきたこの高原相場が続く間は、ストップ2、3回分はいつも覚悟しておかなければならない。

 (2008年3月24日―第931号)