3月第4週の二次にわたる商品売りは08年に入って上昇率の高かった農産物を直撃した。需給タイトという条件が激変したわけでもあるまい。機関投資家によるアセット・アロケーションに組み込まれた部分が剥落したことによると思う。

小麦、トウモロコシと並ぶ穀物だが、プロという名の機関投資家の関与度が小さい米(コメ)。そのコメ価格は34年来の高値を付けている(FT、19日付)。
「コメ相場は18日、フィリピンがトン当たり平均708ドルで入札した結果、34年振りの高値に達した。入札値は1月末値に比べ50%高い。インド、ベトナムといった大手生産国が今月そろって輸出制限策を打ち出し、タイの輸出も先細りとあって供給窮迫の度合いが強まっている」
「コメの値上がりはアジアのインフレを加速、社会不安を招きかねない。世界最大級の輸入国、フィリピンは特にそのリスクが高い。欧州のトレーダーは国際的な指標である高品質タイ米が2月後半のトン515ドルから約640ドルに上がっていると指摘する。供給低下と強い需要で過去3ヵ月で72%の上昇」
アジアはいまコメ危機下にある。
筆者は日に500ミリリットルのビールを2本空ける。近くのコンビニで仕入れるが、今週1本270円が284円に値上がりしていることに気がついた。
ビールを飲みながら深夜テレビを見ないで、さっさと寝なさいという啓示なのだろうか。
が、しのび寄る食料インフレを日々の飲食を通じて実感する今日このごろである。
原料高の製品価格への転嫁がスムースなら、金融混乱に巻き込まれた形の食品原料下落のあらしは収まる。
商品は需給に始まって需給に終わるのだから─。