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不便になった銀行
最近、社用で銀行によく出かける。取引先への振込や支払いにあてる現金の引き出しなど日常生活のこまごましたことで、なれた人にはいたって簡単なやり取りである。
キー操作の煩わしさからATMを敬遠して、いつも窓口で処理していたのだがそれでも結構うるさくなってきた。現金を持参して、10万円強の振込をお願いしたところ、会社からの振込は通帳からか、キャッシュカード以外では取り扱えない。さもなくば登記簿謄本をご持参ください、という。誰がそんな書類をもって銀行に行くのだろうか。
個人の場合はよいが、法人の場合は取引先の銀行支店でも現金だけの取扱いはできない。通帳持参の場合は、本人確認ができているからOKらしい。マネーロングリングの防止に窓口規制が強化されたものと思うが、キャッシュカードならば最高100万円まで振り込めるという。振り込め詐欺の方が怖い。
普段なれないことを体験するのは今後に役立つとは思うのだがが、列をなしているATMに並ぶ気になれない。30分近くも待たされて、やっと自分の番が来た。そのあげく操作ミスを繰り返し、後ろの人に「どうしました」などと言われて、慌てて退散したわが身にとっては、せいぜいATMでは現金を引き出すのが精一杯なのだ。
銀行神話が崩れる前から、「諸悪の根源は銀行にあり」と信じて疑わない自分にとっては、機械化の普及で人手も煩わさなくなっているのに、利用者のコストは便利さが増すにつれて高くなるのが気き食わない。送金手数料の高いこと。現金を手にして送金を依頼しても窓口で断られる。現金万能の時代でないことは、最近の米国でもあったようだ。米国内の骨董品店ではドル札お断り、ユーロー・オンリーの看板を掲げて商売。店主曰く「欧州に買付けにリングが絡んでくるのか。
店頭客を手放しで歓迎できないのは、最近では株式のOHT事件に見ることができる。
再勧誘禁止で締め上けられているところに、店頭客にも規制がしかれたら大いに困る。だって初めてのお客様には「一度会社を見てください」といって信用してもらっていたのだから。
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