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日本の商品先物、08年は底入れの年
明けましておめでとうございます。
年末、年始とゴロ寝で中間小説を読みふけり、7日に出社、初仕事は英紙ファイナンシャルタイムス(FT)の拾い読み。ぱらばらとめくって、まず辞書片手に読んだのは「原油100ドル台乗せ」とある5日付けの囲み記事。「中国の需要とナイジェリアの緊張映す」というキャプション付き。
「原油価格が瞬間的に1バレル100ドル台にはじめて乗った。独立トレーダーの小さな1枚の買い玉によるもので、彼はこの買いで市場歴史上の地位を獲得した。インサイダーによると、トレーダーの名はABSというブローカーを経営するリチャード・アレンズ氏、彼からのコメントは取れなかった」
「『原油の天井値を試そうとしたのだろうが、彼の払った相当なプレミアムは市場をびっくりさせた』とアナリストたちは語っている。NYMEの前フロア・トレーダーで石油市場に関するショーク・リポートの編集人であるステフェン・ショーク氏は『ローカル・トレーダー氏は孫に100ドル示現は私の手によるものと告げる権利を買うため600ドルの損を出した。多分100ドル台の商いを成立させた人とした名を刻むだろう』と述べている」「原油価格は(独立トレーダーの買いだけでなく)またアフリカ最大の産油国ナイジェリアでの新たな緊張と中国の製油所がガソリン不足を解消するため記録的な高操業下にあるというニュースも強材料となつた。ホワイト・ハウスによるとブッシュ大統領は戦略備蓄石油には手を付けず、他の手段での供給増を考慮中」
日経と朝日がFTのこの記事を紹介していた(他は確認せず)が100台乗せという快事が独立トレーダーの1枚1000バレル)の買いによるとなんとなく愉快な話ではある。
この記事から二つのことを考えた。
「フロアの雑踏で生まれる相場は人くさくていいものだ。それにしてもフロアメンバーから気のきいた記事を拾ってくるFT記者のたのもしさよ」
「FTの記事にみるように相場はおもしろい。テレコールで無理くり集めた相場知らずの参加者が減り、相場のおもしろさにひかれた参加者が増えていく。07年の日本の商品先物の出来高は06年比80%弱。だが、自主的参加者が多数派だとすれば、07年が大底となるかもしれない。08年早々と相場付きは波乱そのもの。おめでたい年にしたいものだ」
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「指標となるマレーシア先物市場のバーム原油相場は1カ月足らずで12%上昇、上がり始めた06年半ばに比ベ125%高となつた。バーム油の用途は多彩で90%が調理用油、マーガリン、石けん、化粧品原料、10%が燃料用途に回っている」
FT(4日付)の「市場と投資面」には100ドル原油の展望記事の下に「バーム油、脚光の座に」に題する解説記事が出ている。
バーム油高騰は大豆油、菜種油などに比べて割安な点が買われ、特に中国、インドなど人口大国での需要が増えている。そのうえ、燃料用途(ディーゼル油)も世界的なディーゼル車人気で着実に増えている。
新春の商品相場は原油、金の派手な値上がりが目立ったが、地味な商品、バーム油も史上最高値更新組。
1月1日号のこの欄で、「08年、ソフトに買い人気、大豆は史上最高値更新視野」という記事を書いたが、バーム油という伏兵が高値更新でソフト商品の先頭を行ったわけである。
食用途の増加、そこに燃料用途の拡大、競合商品の値上がりの伝播、食品原料に共通する三つの強材料がバーム油高を支えている。バーム油の最大手生産国インドネシアへ(07にマレーシアを上回る)は国内の調理用油高騰を抑え込むため、07年には数次にわたって輸出関税を引き上げている。食資源の囲い込みの典型例でもある。
地味な商品、パーム油の高値更新は「ソフトに買い人気」の走り。1月1日号の見出しは生きている。
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9日、上海で金の先物取引が始まった。買い人気に包まれたスタートが伝わるとロンドン金現物は一時1トロイオンス891.40ドルと史上最高値を更新した。
FT(10日付)の「上海の金先物、飛翔の出足」という解説記事から、上海金先物という大物新人のデビュー振りをみよう。
・上海の投資家は国際金市場価格に比べ、1トロイオンス当たりざっと100ドルのプレミアムを払った。6月限は一時、1グラム230.95元と、1トロイオンスでほぼ1000ドルに達した。
ただ、トレーダーたちは上海プレミアムについて「国際金価格の先高シグナルではなく、上海市場とロンドンベースの店頭取引市場の連結性が欠けているせいだ、と警告している。
・初日の出来高は35万トロイオンス。既に確立された市場であるニューヨーク金先物市場の通常出来高80〜100万トロイオンスに比べても上々の出足といえる。
・「中国では金ETFが上場されていない分、金先物への投資家の関心が高い」とパークレーズ・キャピタルのスキ・クーバー氏は解説する。中国は金ジュエリー加工と現物投資需要合計ではインド、中国に次ぐ世界第3位だが、クーバー氏は07年の300トン規模から08年はさらに拡大する、と読んでいる。
中国は南アにせまる産金2位。金の需給大国の顔を持つ。上海先物おそるべし、である。 |