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08年、ソフトに買い人気
大豆は史上最高値更新を視野
原油1バレル100ドル間近、金史上最高値(ロンドン、1トロイオンス850ドル)に接近。07年、国際商品は夏から秋にかけて、石油、金が代表選手として高値を競い合った。
急騰の演出役は米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題が招いた信用収縮、米国の景気後退懸念、それに伴なう米ドルの信託低下だった。金融商品に問題あり、とみた投資資金に一部が需給ファンダメンタルズが良好とみる商品に移行した結果である。
サブプライム問題収束はなおみえず、国際商品は08年も循環物色買いの局面を維持する。
で、その中心はソフト商品に移る。構想的にみて次の4点が指摘できる。
@農業と工業の競合。水と土地と人をめぐる両者の争奪戦で生産性の劣る農業は競い負ける〈特に中国、インド)Aバイオ燃料用途の拡大で食品用途が食われるB食糧資源の囲い込み。自国優先で輸出を制限する(ロシア、ウクライナ、中国など)C途上国の食生活の高度化、特に肉食の増加(食品用途が飼料用途に食い込まれる)
@〜Cはいずれも持続的高騰要因となる。
地球温暖化現象に伴なう(?)異常気象を構造的要因に加えると、ソフト商品は新たな均衡点に向けての価格革命の入り口にあるといえよう。
在庫率の低い大豆が史上最高値(1972年の1ブッシュル12.9)ドルを視野に入れ、その比価調整でトウモロコシ、小麦が上昇する。
豚肉高の抑えとして、中国は豚肥育のため大豆の輸入を増やす。米国に次ぐ生産国ブラジルは自国通貨高で増産意欲がそがれる。
商品先物投機の火種は08年も尽きることはあるまい。
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安い食品の時代の終わり
「人の記憶に残る長期間にわたって食品はひたすら下がり、農家経営は衰退の一途をたどってきた。1974〜2005年の間、食品価格は実質値で75%下がった。西側世界では飽食のあげく、半分食べ残りをくず箱に捨ててきた」
「07年、食品の値上がりが異常とみられたのは前記の背景による。春以来、小麦は2倍値に達し、トウモロコシ、ミルク、油糧種子……とほぼすべての作物が名目値で史上最高値もしくはそれにせまる高値をみせた。エコノミスト食品価格指数は1845年算出以来の高水準にあり、実質値でみても05年から75%上昇している」
「農家は高値に応じて増産に努めているがこ食品の高値時代は長期にわたる。アグフレーション(農産物インフレ)は途上国の不可逆的な食生活の変化によるものだからだ。中国の食肉消費は1人当たり1985年の20キロから07年には50キロまで増えた。1キロの牛肉生産には8キロの穀物を要する。肉食は穀物需要を膨張させる。」
「かつて加えて、米国の飽くなきエタノール生産への補助が自ら高値を招くこととなった。バイオ燃料需要の記録的増産下にある米産トウモロコシの3分の1を占める。SUVの燃料タンクいっぱいのエタノールは年間1人を養うに足るトウモロコシの量に匹敵する。また、農家がトウモロコシの傾斜生産に走る間接的な影響もある。今年3000万トンのトウモロコシがエタノールに向けられたため、世界の穀物在庫は急減した」
英誌エコノミスト(07年12月8日号)の巻頭社説の書き出し部分である。
同じ号の「(食品の)安値はもうない」と題する特集のグラフは人口増は小麦需要を大きく押し上げる力を欠く一方、GDPの伸びは肉食需要の伸びに比例することがわかる。
IMFの食品価格のグラフは名目値だけでなく、実質値でも上向き傾向をはっきりと示している。
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