平成19年 10月1日(月)(毎週月曜日発行)第908号
        発行所 有限会社 先物ジャーナル社
        発行人・米良 周 編集人・高橋 伸幸
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ザラバ取引への移行延期 会員の不満、根深いものがある
◇“めらの目”「商品先物取引業の考えられる姿(自由化後)」を考える
◇“先物寸言”上級外務員制度よりも内部管理責任者資格制度を
◇“自著を語る”革命派と相場師の友情譜「幸徳秋水と小泉三申」
◆保護基金 業務規程を一部改正、副理事長に岡地和道氏
◆30日から金商法施行 投資家保護を全面にうたった新法
◆全商連 来年3月末に解散
◆東穀市況調査会セミナー テーマは「コメ」
◆2007年3月期決算 専業取引員 財務状況(5)


ザラバ取引への移行延期 会員の不満、根深いものがある
{10月1日に予定されていた東京穀物商品取引所のアラビカ、ロブスタコーヒーと粗糖3商品のサラバ取引への移行は、22日の稼動テストにおいて不具合が発見されたため延期すると26日に記発表、27日に会員説明会を開いた。
 22日の最終稼動テストで注文受付時間内に、まだ約定されていないはずの約定価格が会員に配信された。これに気づいた会員の1社から問題提起されて調べた結果、取引所のサーバーから配信されていたことが分りった。
 取引員のシステム担当者は「自社が契約しているシステム開発会社に、他の情報ベンダーからおかしなものが流れているが会員端末はどうか問い合わせがあって改めてチェックして分った。テスト中はその場のチェック項目に集中しているので、指摘されなければ見過ごしていた」という。
 いま関係者はその原因究明に奔走しているが、いまのところまだ明らかになっていない。「時間はかかるがテストを繰り返しながら不具合の原因を究明していく。年度内のザラバ移行は難しい」「東穀取・広報部)となると、来春にはトウモロコシのザラバ移行が控えているため順次先送りされることになる。「コーヒー、粗糖のザラバ取引の状況をみてトウモロコシの移行を考えている。4商品同時にザラハ移行することはない」(同・林正徳常務理事)との会員説明会の答弁を聞くと、半年近くの間システム開発を中断する会員が出てこないとも限らない。
 あるシステム担当者は「東穀取とシステム会社(パットシステムズ)、会員(取引員)3者間の意識の共通化が欠けていた」と指摘する。ザラバ化の問題は始めに「コメありき」でスタートした。そのために会員の多くは見送りのスタンスをとっていたが、急遽8月ごろからテストに参加した。10月1日からザラバ移行する日にち限定であったため、パッツと会員とのディレクト交信にストップがかけられたり、会員が投げた情報が帰ってこなかりたり、個々の問題点が伏せられて開示されてこなかった。明らかに3者間の情報交換の不足が今回の問題を引き起こしたともいえる。Q&A問答集は用意されていたようだが、開発途中にあるときは個々の問題点は各社が知っておかなければならないじ情報の共有化がいかに大事か、コミニュケーションの大切さが改めて認識させられた。

 (2007年10月1日―第908号)