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上級外務員制度よりも内部管理責任者資格制度を
日本商品先物取引協会(日商協))は外務員のコンプライアンス意識の徹底や知識向上、更には士気高掲を図ることを目的に、「上級外務員制度」を導入した。資格要件は同一会社に3年以上勤め(登録外務員)、5年以内に紛議等の処分がないこと。日商協外務員専門性向上認定制度の認定試験に合格し、会員からの推薦などが条件となる。の試験に合格、認定されると外務貝証に「ゴールド」の帯が付される。
ゴールドの持つ意味は大きい。名誉であり、やる気を喚起してくれるに違いない。だが業界のコンプライアンス意識はかなり末端まで浸透してきている。投資家(消費者)保護はあらゆる業界に共通する問題で、いまでは些細な不祥事が会社の存続の危機にまで発展してきている。先物取引はリスクが付き物だから「損したからといって文句をいうな」と突っぱねてばかりではいられないことは、誰もが承知している。問題を起こさないことが何よりも大事なことだが、何もしないでは食べてはいけないから、外務員は勧誘をし、入金をお願いし、取引を勧める。問題は勧誘する前にどれだけ十分に取引の説明をしたかである。
働き手の高い外務員は取扱量も多くなるし、時には顧客とのクレームにぶつかる。問題はその中身にある。大した顧客管理をしないで「ゴールド外務員証」を持っているから優秀(上級外務員)とはいえない。車のゴールド免許証は普段、車を運転しないで取得している人が多いという。そうならないことを祈る。
証券バブルが崩壊したとき、証券不祥事が多発した。日本証券業協会は「内部管理責任者」資格制度を導入し、試験にパスしないと、社内の部署責任者に就くことをできなくした。50過ぎの証券マンが部下の人たちと一斉に試験を受けて、「これで落ちたら明日から会社に出れなくなる」と悲鳴をあげた姿がマスコミで報道されたことを覚えている人も多いだろう。同様の内部管理責任者資格は他業界でも実施されている。例えば美容師は美容免許をもっているだけでは自分で美容院を開けない。それに内部管理責任者資格が必要になる。
先物業界も一度、50歳近くのキャリヤの長い人を対象に「内部管理責任者」の資格試験を導入してみたらいかがかと思う。
(た) |