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サブプライム問題を商品先物の追い風に
「欧州市場関係者は、円キャリーで為替相場を動かす日本の主婦層を『ミセス・ワタナベ』と呼んでいます。日本の主婦たちは20兆円規模の外貨買いをする力があり、欧米の金融市場がいくら円高・ドル安に動いても、すぐに円安に戻してしまう。そこで欧州市場には先月あたりから、『日本の主婦がサマー休暇に人って取引を控える“お盆“を狙おう』という動きがあった」(東海東京証券チーフエコノミスト・斉藤満氏) 日刊ゲンダイ(21日付)の「世界同時株安、意外な真犯人」と題するる記事の一部である。
「円急伸→キャリートレド巻き戻し→株安(ヘッジファンドの売り)→米金利引下げ」を画策した欧米金融機関の筋書きではないか、というのがその内容。
米国の信用力の低い個人向け融資(サブプライム)問題が世界の金融・資本市場混乱の元凶という大方の論調からすると異論ではあるがなんとなくうなずける。
英誌エコノミスト(18日号)には「まだまだ絶望してはいない主婦たち」と題するコラムで、パワフルなミセス・ワタナベの行動パターンを取り上けている。
「7月に日本の個人投資家の円売りポジションは外国為替取引のハブ〈中核)であるシカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジでのトレーダーのポジションを上回った。円の上昇局面でも、ミセス・ワタナベは手じまうどころか、円売りポジションを積み上げ、政府の円売り、ドル買い介入を無用とした。世界的な、フレジット混乱下、日銀も利上げを避けよう。外国通貨との金利差は温存され、円キャリー・トレード維持の根拠となる」
記事では日本の為替証拠金取引のレバレッジは20〜40倍が中心で中には 200倍もある、と解説している。
日本の、主婦層に円急騰局面で怪我人が続出したはずだ。一方、怪我はほどほどリスクを愉しむ層が新たに形成されているに違いない。
「せいぜい倍率は10倍。大豆、砂糖、ガソリンといった身近な物件がありますよ」
リスクを愉しむ層が商品先物へ一部移行してくる、その道案内の機会が広がっている。
サブプライムローン問題では市場不在、相場へ(価格評価)も不在という不気味な金融市場の一角をのぞいた。刻々(競争)価格が提示され、それなりに流動性のある商品先物市場の利点を訴求する機会でもある。
サブプライム市場の混乱はある意味では商品先物市場の見直しにもつながる。
(成末) |