平成19年 8月6日(月)(毎週月曜日発行)第901号
        発行所 有限会社 先物ジャーナル社
        発行人・米良 周 編集人・高橋 伸幸
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経営規模の縮小続く 営業の主力は対面に依存
◇“めらの目”客の損前提の社は消える
◆“先物寸言”鮭先物上場で考える
◆TOCOM投資家セミナー
◆「くりっく365」好調続く
◆JCCH トリフォ処分
◆7月の出来高 663万枚
◆人事異動・組織変更 ・オリックス・インベスメント ・岡藤商事
◆本社移転 第一商品


経営規模の縮小続く 営業の主力は対面に依存
 日本商品先物振興協会はこれまで年2回作成してきた「商品取引員名簿」の印刷、製本を取りやめて、同協会のホームページに掲載することにした。取引員に関する情報(新規許可、受託業務の廃止、社名変更、支店の設置・廃止など)の変更頻度が増えてきたため、web上ででデータ更新(年4回を予定)してpdf版を作成することにした。その最新版(07年7月版)が公表された。
 掲載企業は先物協会の会員72社に証券系の取次ぎ会員を含めた77社。うち専業型取引員は前年5月の79社から73社に減少、当業型取引員は4社(いずれも東京穀物商品取引所加入)で前年と変わらず。
 登録外務員数は全体で9002人、 300人以上の外務員を抱える取引員は岡地、第一商品の 400人台を筆頭に8社に過ぎない。 200人台が5社、 100人台が22社。保有外務員数が50人未満は26社もある。
 外務員数の減少は、支店数の減少を呼ぶ。この1年間で57店舗が無くなり、3年前から見ると40%の減少となっている。本店を含めて10店舗以上の営業網を有するのは8社だけである。本店だけで営業している社が18社もあり、2支店以内まで含めると過半数を超える。
 ネット取引が普及したいまは本店だけで全国をカバーできるが、それにしても取引員の経営規模は縮小均衡から抜け出せずにいるのが実情のようである。今年度4−6月の四半期決算もマイナス・スタートを余儀なくされている様子だが、「そろそろ業績がプラスに転じてきた社もあるのではないか、うちも年内には過剰投資のリストラ問題が一掃されるので期待してよい」(取引員幹部)との声もあり、いまが底値と見ることもできる。
 立ち直りの兆しを読むには小規模取引員の動向を見逃せない。「仲買経営は」100人規模が理想、いや限界といってもよい。50年近く業界に関わつてきた私の経験則である」(SKYCOMの斎藤代表)といわれるように、身軽に小回りが効くのが小規模の店の良さ、立ち直りも早い。すでに前期決算でその兆候が見られている。
 取引員の営業活動面をみると、対面営業だけに依存しているのが37社で最も多い。対面と電子(ネット)併用が30社、電子取引のみが9社となっている。大手でも岡藤商事のように本体は対面営業で電子取引は子会社(オクトキュービック)というところもあれば、第一商品のように対面営業に特化している社もある。併用型のフジフューチャーズは電子取引部門で7000口座(預かり 100億円超)を20人そこそこのスタッフで管理、その10倍の人員を擁する対面営業部門を上回る実績をあげているところもある。対面型に専念している社ではセミナーを併用しているところが増えている。それぞれ特徴を明確に打ち出したところが次のリーダー役を務めることになるであろう。
(高橋)
 取引員の現況           単位:社

平成19年7月31日
76社(※)
(1)株式公開有無上 場
 6
親・祖父会社等が上場
18
未公開
52
(2)取引経路対面取引のみ
37
対面・電子
30
電子取引のみ
 9
(3)証券業との兼業無 し
56
証券仲介業
 6
証券会社資格を保有
14
(4)商品ファンドの取扱い無 し
50
有 り
26
(5)FX取引の取扱い無 し
48
有 り
28
※クレディ・スイス証券及びフィーマット・ジャパンは含まず

 (2007年8月6日―第901号)