平成19年 4月16日(月)(毎週月曜日発行)第886号
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◇鉄スクラップ上場来高値を更新 業者も先物価格を注視
◇“めらり目”08年には金850ドル越えも GFMS予想
◆“先物寸言”富裕層の開拓
◆東工取、月間売買高840万枚に 回復基調は本物か
◆中部大阪取の新事務所19日に地鎮祭
◆エース交易、業績予想を下向き修正
◆人事異動・組織変更 ・第一商品 ・スターアセット証券



鉄スクラップ上場来高値を更新
業者も先物価格を注視
 中部大阪商品取引所の鉄スクラップ市場が9、10日連続して上場来高値を東新した。10日は4月限の納会日、納会値段は上場来高値の40,010円(これまでの記録は平成19年3月限の36,230円)だった。
 同市場は出来高ベースでは一日1、2枚の僅かなものだが、国内の現物価格に連動して動いているため当業者も値動きに関心を持っている。今回の新高値更新は一部業者の受け腰の強さが納会に現れたようだ。
 鉄スクラップは世界初の鉄先物市場として内外の深い関心の下にスタートしたが、貴金属・石油市場に比べて一般になじみ難く、商品先物取引業界に対する規制強化などもあって、本来は販売団の先頭を担うはずの取引員外務員が異なった専門知識を必要とする新市場を敬遠、東京の一極集中を崩すことはできなかった。
 中大取はこの6月限から受渡単位をスクラップ業者が日常取引しているトラック1台分の20トンに縮小し、日本鉄リサイクル工業会傘下の業者参入を容易にした。
 だが、スクラップ業者にとっては最近の世相(猛烈な中国特需、金属泥棒の横行など)に見るとおり、いまは10年に一度あるかないか千載一隅のチャンスのとき。10年分の儲けを一気に稼ぎださなければならない。業者はいまのところ安売りする気は皆無で、先物相場が現物価格と乖離したときに業者が参入してくるか、どうか。当業者先導の市場拡大を期待したい。

 (2007年4月16日―第886号)