平成19年 1月15日(月)(毎週月曜日発行)第873号
        発行所 有限会社 先物ジャーナル社
        発行人・米良 周 編集人・小島 栄一
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◇香港金銀業貿易場
 電子取引化を機に改革 日本企業の市場参加を期待
◆“葬送”さよなら間渕さん
◆“先物寸言”相場に手を出せ、足出すな
◆豊商事がFXゲームサイトを開発「本番さながらの取引環境」提供
◆“先物オタクのススメ パートX”取引は歪みとズレの不均衡是正
◆中部大阪取 2社の会員加入承認
◆調査部会1月例会 亀井氏招き金講演会
◆ドバイ取引所 東京で重油先物説明会
◆小林洋行が組織変更 FX準備室を新設

─ 香港金銀業貿易場 ─
電子取引化を機に改革 日本企業の市場参加を期待
 1月3日、新年の取引が始まったばかりの香港金銀業貿易場に、チーフ・オペレーティング・マネージャーのツァン・ヒン・チュー氏を訪ねた。同取引所はロンドン金属取引所(LME)をモデルに1910年に設立され、現在は香港上海銀行、中国銀行などの大手銀行や貴金属商などによって運営されているスポット・ゴールド・マーケット。目下のところ会員間の取引に限定されたいわゆる仲間市場だが、中国本土の貴金属需要の高まりなどから、上海黄金取引所との連携、取引手法や取引要綱の見直しなど、さまざまな改革が予定されている。
▽日本では、香港の金取引所はすでになくなっていると思っている先物業界関係者が少なくないありません。まず簡単にどのような取引が行われているのか、教えてください。
ツァン:もともと仲間市場ですから香港でもあまり有名ではありません(笑)。しかし約100年の伝統があり、決済メンバーも中国銀行、上海銀行など大手銀行が中心であるため高い信頼を得ています。取引手法は、現在はオープンアウトクライですが、世界的なシステム取引の普及を背景に、6カ月後には電子取引化される予定です。また取引されている金・銀は共に純度が99%ですが、こちらも現在の国際間取引には馴染まないとの声があるので、電子取引化に伴って、たとえば東京市場と同等のものに変えることを検討中です。
▽会員数は172社だそうですが、電子取引化と共に増やすことは?
ツァン:規約によって上限は200社までとなっていますが、新しく「準会員」制度を設ける予定です。目下の会員はみな中国人ですが、電子取引化に伴い、こちらも国際的に開放される予定です。日本の企業にもぜひ準会員になっていただきたいですね。また、つい最近、新たに「香港先物取引所株式会社」も設立しました。 こちらもすべて電子取引でスタートする予定です。
▽現在の取引所との関係は?
ツァン:協力関係になります。先物市場では現物決済ができないので、われわれが決済機能を提供するという形になるでしょう。
▽スポット・ゴールド市場ということですが、ロールオーバーはできますか?
ツァン:現在の取引時間は朝9時から夕方5時までですが、毎日午前11時に前日の取引の決済が行われます。その際、決済を望まない会員は、金利を支払えば翌日に持ち越すことができます。金利は香港ドルの金利で換算します。われわれはこれを「現物と先物のコンビネーション」と呼んでいますが、ロールオーバー方式という言い方でかまわないと思います。
▽日本でも為替取引などを中心にスポット取引が注目され始めています。電子取引化されたら、日本からの注目も集まりそうですね。
ツァン:インターネットでの取引も可能になります。ぜひ、いろいろな方々に利用していただきたいと思います。
(益永 研)

 (2007年1月15日―第873号)