「イスラエルの攻撃、原油を新高値に」
英紙ファイナンシャル・タイムス(FT、7月15日付)の週間リポート(商品)の見出しだ。

「原油は今週(10〜14日)5%上昇、年初に比べ27%上がった。この結果、インフレ率で調整した実質値は79〜80年の第2次石油危機時を超える可能性が出てきた。実質値の最高値(推定)は1バレル82〜99ドルとばらつきがある」
「名目値で最高値を更新しているにもかかわらず、需要減退の兆しは目立たない。米国のガソリン、ジーゼル、ジェット燃料の需要の過去4週のデータはいずれも前年同期を上回っている」
14日の最高値更新(WTIで78.40ドル)を招いたイスラエルとレバノンのシーア派ヒズボラの衝突はシーア派国家のシリア、さらにはイランを招き込んで中東戦争に拡大しかねない。
そんな構図は崩れていないにもかかわらず、7月4週、原油は騰勢一服となっている。ひとまず、イスラエル・レバノンの衝突は織り込んだということなのだろうか。
FT(15日付)の石油高騰に関する社説の結語は次の通りだ。
「石油の輸出国も石油会社もこの高値の持続性には懐疑的。だが、先物市場は07年もその先も高値が続くと予想している。だとすれば、省エネを促がし、代替エネルギー開発意欲を高めていくことにつながる。市場は政治家が解決できない高値対応策をもたらす」
先物市場への応援歌と読める。