「コモディティー(商品)、世界の富裕人口を増やす」
英紙ファイナンシャル・タイムス(FT、6月21日付)にはこんな見出しの記事が載っている。
メリル・リンチとコンサルタント会社キャップ・ジェミニの調査リポートの内容紹介。

「05年、ラテン・アメリカ、中東、アフリカでは鉱産物の上昇による富裕効果と地場株式市場のブームで流動資産 100万ドル超の富裕人口が三地域合計で10%以上増えた」
「世界のミリオネア(百万長者)数は04年に比べ 6.5%増の 870万人。富が富を呼ぶというのか、その総資産は 8.5%増えて33兆3000億ドルに達している。百万長者人口は北米、欧州、アジアの三地域合計で 800万人、82%に達している」
記事では05年の富裕層拡大は経済成長効果と世界的株高、なかでも強い商品需要に起因すると指摘している。
絶対数はまだまだ小さいが、ラテンアメリカ、中東、アフリカ三地域での富裕人口増加率の高さは北が南の資源を結果的に収奪する構造への転機を示す例といえまいか。
資源価格の高騰は世界経済の均衛的発展への足がかりとなる。商品の買い投機はこうした視点に立つと決してマイナス評価は下せない。