「値動きに相関性がないものを選べばいいのよ。わたる君がやっている投資が株ならば、さしずめ商品先物取引ってことかしら」
「商品先物取引?!ヤバクないですか?」
「何ですって!あなた知らないの?商品先物取引は、日本人の心よぉっっ!」
「ネットで簡単!リカがやさしく教える商品先物超入門」(三次理加著、柏書房)を読む。
引用部分はプロローグのリカさん登場の一部。大学後輩の投資相談に週末の昼、ビールを飲みながら応じるリカさんが分散投資について説明している件りだ。

著者はカネツ商事の社員。マンガ、図表を使っての説明は明快である。引用にみられるように初心者との対話方式でかんで含めるように仕組みを説明している。超入門という書名の通りである。
ミニバブル?の株式にはそれこそ、入門書が山積されている。筆者も老若男女、入り乱れての状況だ。
それに比べて商品先物本の少なさよ、と本屋に入るたびに思っていた。
若い女性の手になる本書の登場を喜びたい。
参考文献に「罫線に強くなる本」、「小豆相場に強くなる本」が出ている。カネツ商事・青年社長時の清水正紀さんの手になる。
2冊とも読んだが、だれかに貸して手許にない。
三次本で「無名だが招来ブレークしそうなアイドルやスポーツ選手を応援することを"青田買い"というが、語源は商品先物取引にあった。もともと稲を取り入れる前に収穫高を見越して前もって買うことの意味」とある。
清水本で結婚も青田買いという表現があったと記録している。
「因果玉を抱え、切るに切れず、供用期限切れ」とはわれわれ老夫婦のこと。
ともあれ、40年以上の間隔で清水本から三次本へのバトンタッチ。格調高い文体から、今風の軽快タッチへの変化はあるにせよ、相場への取り組み方は伝承されている。
商品先物取引の解説書がもっともっとあってもいい。